コンベア機種選定について｜製品案内

コンベア機種選定について

■コンベアの選定は、下記の手順で行ってください。

1.搬送物、使用環境に適した搬送面材質の選定	･･･	コンベアセレクションガイドは、搬送面材質で分類しております。
2.用途に適したコンベア形状の選定	･･･	コンベアセレクションガイドに記載のコンベア形状をご覧ください。
3.本文ページにおいて搬送能力の確認	･･･	本文ページの「搬送能力表」をご覧ください。
4.詳細仕様の確認	･･･	本文ページの「仕様」をご覧ください。

■搬送面でセレクション

■形状でセレクション

平ベルト	最も基本的で安価なコンベアです。比較的ほこり、油のない環境において、軽量物の搬送に適したコンベアです。
特殊ベルト	丸ベルトコンベアは搬送能力が低いものの、薄い物品の搬送、T型部品の搬送に適したコンベアです。また、メッシュベルトコンベアは、油、水、薬品の付着した物品の搬送に適したコンベアです。
タイミングベルト	ベルトとプーリがスリップしやすい油の付いた加工部品の搬送に適したコンベアです。さらに、ステッピングモータ、サーボモータ仕様にすれば、高精度なピッチ送りが可能になります。
プラチェーン	コンテナ、パレットなど比較的幅の広い物品の搬送からキズ付きやすい部品の搬送に適したコンベアです。
トップローラチェーン	コンテナ、パレットのアキュムレート搬送に適したトップローラチェーンコンベアです。特に、倍速チェーンは、搬送速度がチェーン速度の2.5倍になり、小さな力で重量物を搬送できます。
テーブルトップチェーン	樹脂プレートとステンレスプレートがあります。バリのある加工部品などベルトでは搬送できない場合は、ステンレスプレートで、キズ付きやすい部品は樹脂プレートをお使いください。

ヘッド駆動タイプ	最も基本的な駆動方式を採用したコンベアです。ベルトの蛇行調整が容易で搬送面に様々なサン、プロファイル付きベルトを装着することができます。
中間駆動タイプ	テンション調整を行っても、コンベア全長は変わりませんので、動かせない設備と設備の間に設置することができます。また、駆動部もフレーム有効範囲内で簡単に動かせるため、コンベア回りの改修が容易となります。
モータ内蔵タイプ	ヘッド駆動を基本に、コンベア内にモータを内蔵したコンベアです。モータのでっぱりがないフラットタイプですので、狭い場所でも簡単にレイアウトすることができます。
2列タイプ	2本の搬送面の間が空いていますのでストッパやエスケープ、センサなどを簡単に取り付けることができます。パレットやコンテナ、ダンボールの搬送に最適です。
カーブタイプ	搬送物を90度,180度カーブさせて搬送するコンベアです。フリーフローラインのコーナにお使いください。
幅可変タイプ	2本のベルト間ピッチがハンドル一つで簡単に調整できるコンベアです。様々な大きさの搬送物、例えば基板の搬送にお使いください。
ローラナイフエッジタイプ	中間駆動を基本としたコンベアで、両端のアイドラ径を極端に小さくしたコンベアです。搬送物の乗り移りがスムーズで比較的小さな搬送物も簡単に搬送することができます。

■搬送能力の確認

■駆動モータについて

	各コンベア本文ページに記載しております「搬送能力表」をご確認ください。

	ただし、掲載しています「搬送能力表」は、アキュムレートしない場合の総搬送質量に対する搬送能力を表しています。搬送物をアキュムレートする場合は、表示値の約1/2程度で設計してください。（注）アキュムレートとは、運転中のコンベアに搬送物を載せ、その搬送物が流れないようにストッパで止めている状態を表します。

	■インダクションモータ
		高出力で負荷変動による回転数の変化幅が少なく、本製品群に最も多く使用しているモータです。一方向の長時間連続運転に適し、間隔の比較的長い断続運転にもお使いいただけます。また、単相100V仕様につきましては、ACコンセントプラグを結線しております。
	■スピードコントロールモータ
		速度可変のモータです。搬送速度を調整するコントロールボックスはコンベア本体に固定しておりません。ご使用方法に合わせて、設置してください。

■搬送速度の確認

基本的な速度可変範囲は50Hzで1:15（90～1400rpm）、60Hzで1:18（90～1700rpm）となっておりますが、低速域ではトルクが減少しますのでコンベアの使用速度範囲は1:3（50Hzでは450～1400rpm、60Hzでは550～700rpm）でご検討ください。また、モータとコントロールパックのリード線にコネクタがついていますのでワンタッチで結線することができます。

その他、正逆運転、起動停止の繰り返し運転に使用するレバーシブルモータ、高頻度で運転停止を繰り返す場合、位置決め、寸動、間欠送りなどに使用するクラッチブレーキ付きモータなどにつきましては、弊社までご相談ください。

	各コンベア本文ページに記載しております「ギアヘッド減速比」をご確認ください。

	表中の搬送速度はモータを同期速度として計算した値を記載しています。一般には、負荷の大きさに応じて表示値の2から15%減で設計してください。

■プーリ間・スプロケット長さの確認

	NKEのコンベアは仕様範囲内において、プーリ間およびスプロケット間長さを1mm単位で製作し、ご提供しております。各本文ページの型式基準をご覧ください。なお、仕様範囲外のコンベアをご要望の際は弊社までご相談ください。

	平ベルトタイプコンベアのプーリ間長さにはご注意ください。当社規定において、最小プーリ間長さは、ベルト幅の2倍以上必要となります。これ以下のプーリ間長さをご要望の際は、蛇行防止Vサン付きベルトなどの特別な仕様となりますので、弊社までご相談ください。